道路設計ーRoad designー

道路概略設計

事例:田中赤外2路線外道路概略設計

改良舗装工事に伴う道路概略設計を行います。

主な業務内容

基本条件整理、コントロールポイントの抽出

道路の設計速度、道路区分、幾何構造基準などを整理し、三陸自動車道、防災集団移転事業などのコントロールする対象を抽出します。

比較ルートの選定

比較ルートは、現道拡幅をベースに、地形条件、周辺環境に配慮したものとし、用地取得の容易性や土量バランスも考慮して選定します。

基本ルートの決定

選定した比較ルートより、交通特性、土地利用、施工性、経済性などについて総合的に比較検討を行い、基本ルートを決定します。

ルート比較3案平面図

ルート比較3案平面図

道路詳細設計

事例:(国)286号(門前町工区)道路改修設計業務

側道整備によって車両の通行確保と歩行者の安全確保を行います。

主な業務内容

横断面構成の検討

自動車、自転車、歩行者それぞれの通行スペースを確保するため、車道、歩道などの横断面構成を検討し、車道、歩道などの幅員を決定します。

拡幅工法の比較検討

道路を拡幅するための工法は、施工性、経済性、安定性、周辺への影響などについて比較検討を行い、軽量盛土(EPS)擁壁を採用します。

擁壁の設計

軽量盛土(EPS)擁壁に対する荷重条件を整理し、転倒・滑動・支持力について安定性を確認するとともに、既設擁壁の検証も行います。

拡幅工法

歩道を拡幅する構造形式については、それぞれの構造特性や壁体前面の防護柵の有無によって拡幅できる幅が異なるため、横断構成の決定に際してどの構造形式を採用するか考慮する必要があります。拡幅の構造については、以下の形式を採用します。

拡幅構造 拡幅可能幅 * 特徴
副道幅員
重力式擁壁 拡幅:2.00m 自重により土圧に抵抗するコンクリート擁壁。底版のある構造のため、堀削による影響が大きい。既設擁壁の撤去が必要となるが、拡幅幅は最大値まで可能となる。
副道:3.00m
張出車道 拡幅:1.75m 既設擁壁の上部に車道ブロックを設置して拡幅する。堀削の影響がなく、既設擁壁の撤去も上部のみで拡幅が可能で現況の排水施設にも影響がない。既設擁壁の荷重条件が変わるため、安定性に課題がある。
副道:2.75m
軽量盛土擁壁(EPS) 拡幅:1.50m 発泡スチロールブロックを用いた擁壁。自立性があるため垂直に積み上げることが容易である。既設擁壁の撤去が不要で人力での作業が可能である。
副道:2.50m
逆台形直積擁壁
(大型ブロック積)
拡幅:1.50m 中空型のブロックを逆台形に台形状に積み上げる擁壁。逆台形であるため掘削を最小限に止めることが可能となる。既設擁壁の撤去も一部で済むが、底版が短いため地盤の支持力が懸念される。
副道:2.50m
親杭パネル壁 拡幅:1.50m 親杭(H型鋼)とコンクリートパネルを一体化した構造で、掘削を必要としない。基礎コンクリートの打設以外は上部のみで施工が可能となる。
副道:2.50m

*拡幅可能幅は最大値であり、記載した値以下であれば対応は可能である。

歩道設計

事例:南仙台駅四郎丸線外自転車通行帯改修設計業務

自転車が安全に通行できる空間を確保するために、歩道詳細設計および平面交差点詳細設計を行います。

主な業務内容

自転車の通行空間の確保

自転車の安全な通行空間を確保し自転車利用環境を改善することを目的に、「自転車は車両」の原則に基づき各種検討・計画を行います。

整備形態の比較

「自転車道」、「自転車専用通行帯」、「車道混在」の整備形態を安全性、利便性、経済性等で比較検討し、歩道の一部を車道にした「自転車通行帯」を採用します。

信号現示の見直し

「自転車は車両」の原則に基づき、自転車交通を自動車と同じ現示として、信号現示の見直しを行います。

施工前(BEFORE)

施工前 (BEFORE)

施工後(AFTER)

施工後 (AFTER)